Chediさんのこと

 
 「友人」と呼ばせてもらっていいのか躊躇するほど、Chediさんについての事を
 私は知りません。正確な年齢も、本名も、住所も、顔も。
 個人的にかわした言葉もとても少なかったけれど、それでも彼女は私にとって、
 とても大切な友人です。
 Chediさんは3年10ヶ月あまりを癌と戦い、2004年3月3日に旅立たれました。
 最後まであきらめず、自分が苦しくても笑って人を励ます人でした。
 健康な私のことまでも心配して気遣ってくれました。
 ありがとうChediさん!あなたに出会えて本当に嬉しかった!!

Chediさんとの出会いはネットでした。
友人のフィアンセが亡くなって、落ち込む友人にどう接していいかわからずパート
ナーを亡くした方々の集まるサイトをのぞいていた頃でした。
その関連リンクからChediさんのページに辿り着いたと記憶しています。

私の家系はどうやら癌にはなりにくいらしく(そのかわり循環器が弱い)最近まで
身近に進行性の癌の人間はいませんでした。
しかし私は巨大良性腫瘍で子宮を摘出したばかり。
同じ時期に一緒に入院していて仲良くなった人達の中で良性は私だけ。後の人は
みんな悪性腫瘍だったのです。
昼間は明るく笑っているその人達が、夜、廊下の隅で独り泣いている所や抗がん
剤の辛い治療に耐えている姿を入院中何度も見て、初めて癌という病気を意識
しました。
(婦人科でしたが良性腫瘍や内膜症は1部屋に1人いるかいないか。後は全て
悪性腫瘍で入院している人ばかり。癌患者の多さにかなり驚きました)
また、私のパートナーは癌家系で、両親を癌で亡くしています。
そんな理由から興味を持ってChediさんのサイトをのぞき始めました。

そして闘病記を読んでその壮絶さに驚き、それでも希望を捨てず、明るくポジティ
ブに生きようとする彼女に本当に心を打たれました。
口で言うのは簡単ですが、そうすることはどれだけ強い心が必要でしょう。
自分がもし同じ立場だったら、へこたれて絶望して泣いてばかりいたことでしょう。

そして、彼女の前向きさ明るさに惹かれて、たくさんの人が彼女の元に集まって
いました。
Chediさんは同じ病気に苦しむ人たちにとって勇気と元気を与えてくれる希望の星
だったのです。
きっとChediさんもたくさん泣いたのだと思います。時には負けそうになることも
あったでしょう。けれど彼女はみんなの前では本当に優しく強く明るくありました。
だからこそ、今もなお、彼女を愛する人たちの中で彼女は輝き続けます。
Chediさんは今でもみんなの希望のみちしるべです。


Chediさん、そんな生き方ができたあなたを、心から尊敬しています。

ほんとうに生きたひと

彼女の言の葉

  
  お礼が遅くなってごめんね。カードありがとう。
  入院中もカキコしてくれてありがとう。
  ありがとうだらけです。

  1年分の闘病記を作成しないとダメなんだけど、かなりの
  量で、なかなか面倒になって進まずにいます。
  だって肩とか背中とか痛くなるしぃ。
  まっ地道に頑張ります、相当な量だから。

  私の本日の夕食は、昨日のおかずです。昨日は治療して
  ムカムカしてたから、食べなかったので、そのまま私のだけ
  残されてます。はぁ〜
  寿司が食べたい。

  ほんとにいろいろありがとう。

                        Chedi

癌患者でも身内に深刻な癌患者がいるわけでもない私は、あまり積極的に掲示板に書き込みをしませんでした。個人的にメールを出すのも、返事を書くのが大変かもと思って遠慮していました。
なので、これはChediさんからもらった唯一のメールです。2003年4月22日付です。chediさんが退院した時にお祝いのWebカードを送って、そのお礼です。

彼女が亡くなった後、1年ぶりにこのメールを開いてみて胸をつかれました。
まるでたった今もらったような気がして。
「ありがとう」が一杯のメール。
私にだけではなく、彼女がいなくなっても彼女を愛し続ける人たちへの
メッセージのような言葉。
Chediさんは覚悟と感謝の中で精一杯生きていたのですね。


私は絶対に死なない!

多くの人から幸せを一杯いただいて、私は楽しく生きてます

--------ホームページより----------

1日4時間の在宅酸素でも、声がでにくくても、私は命があって
こうやって生きてるんだから、それでいいと思ってます。

みんな!負けずに明るくいこうね☆

--------2004/2/7(土) 日記より-------

みんなーくじけず闘おうぜー 自分に言い聞かせる

-------3月 2日(火)19時38分24秒(亡くなる前日)
               携帯からの最後の書き込み---------

いのちの記録

病気であるとかないとか関係なく、ぜひホームページを訪ねて、彼女のいのちの記録を、そして今もがんばっている人たちの声を聞いてみてください。
ギリギリのいのちの輝きに圧倒され、生きることの意味を問い直さずにはいられません。
生きているってすごいことだったんだなぁ・・・・

*書き込みは専用掲示板の方にお願いします。

モドル
もうひとつのありがとう

この春は哀しいことが続きました。
Chediさんつながりでよく見に行っていたサイトの、こおたろさん、
ぽぽさんも、Chediさんと前後して旅立たれました。
お2人とも直接お話ししたことはありませんでしたが、個人的に
ファンで、よくROMっていました。
ぽぽさんにはまだ小学生の2人のお子さんがいらっしゃいます。
女性としても胸が痛みます。
こおたろさんは彼の文章が特に好きでした。日記には色々感じる
ものがありました。
最後の日記はずしりと心に響きます。
いのちの瀬戸際に、人は何故こんなにも凪いで透き通って超越し
た心境に至れるのでしょうか。
祖母が旅立つ時もそうだった事を思い出します。

お2人共、お疲れ様でした。
きっとChediさんとも再会して、お互いの健闘を称えあったのでは
ないでしょうか?

*お2人のサイトにはChediさんのリンク集から行けます。

メッセージ・ボード

専用掲示板を設置しました。
Chediさんのこと、このページの感想、ご自身のことなど、何でも書き込んでください。
ただし、誹謗中傷や宣伝など、管理人が不適切と判断したものは削除させていただきます。
アイコンをクリックしてください。

2004年4月7日 記
   4月9日改訂 

SEO [PR] おまとめローン 冷え性対策 坂本龍馬 動画掲示板 レンタルサーバー SEO